怪しいビルの空間にいる夢
夢の主:まるさん
29歳/女性
どこかのビルの地下の、いかにも怪しい、近づくべきでないような空間に立ち寄った夢でした。
その空間というのはまず床も壁も粗いコンクリートで、1フロアが鉄格子でいくつか区切られていました。床は若干濡れていました。
そこにいくつかのベンチのようなものと、ゲームセンターに置かれているようなゲーム台やUFOキャッチャーなどがまばらに置かれていました。その空間には10人ちょっとくらいの男女がいて、全員もれなくガラの悪そうな格好と目つきをしていました。
女の人は若めで、男の人は中年くらいの人が多かったです。
その空間に私は「怪しい場所だな」と思いながらもふらっと入っていくと、そこにいる人たちは、私を気にすることなく会話している人もいれば観察するように見てくる人もいて、若干の警戒心を感じていました。
途中で「これは夢だ」と気が付くタイプの夢
いつもの夢ではありえないことなのですが、なぜかこの夢の中では「あ、これは夢だな」とわかりました。
同時に、「夢の中だったら何をしてもいいかな」とも思いましたが、結局何かをする勇気もないままその空間をふらふらと歩き回っていると、目が覚めました。目が覚めたら、「夢だとわかっていたんだから、もうちょっと何か思い切ったことをしてみればよかった」と少し後悔しました。
途中で夢であることに気が付く夢を読み解く
途中で「これは夢だと気が付く」タイプの夢は、確かにめずらしいですが一度は経験があるのではないでしょうか。
こちらの夢の場合は、夢だと気が付いた上に、「何をしても良い」とコントロールすることもできるほど明確な夢となっています。
このように途中で夢だと気が付く夢の特徴として「いつでも起きることができる」余裕のようなものがあり、すでに半分は起きている状態で見ることが多いです。
特に何を意味するということではなく、単純に眠りの浅い時に見た夢であり、夢と現実の境目にいる状態をあらわしているのではないかと思われます。
好奇心と警戒心が入り混じった心境
夢の内容から読み取れる潜在意識は、「好奇心」と「警戒心」が入り混じった状態で、本来とても慎重で冒険はあまりしないタイプではあるものの、イタズラ心のようなものを持っていて、ちょっとした変化を楽しんでみたいという意識が隠されています。
ただ、決断力という面で考えてみると、慎重が故に一歩前に出ることができず、どうしても思い切ったことができないといった場面が良くあるのではないでしょうか?
現代社会において「慎重さ」はとても大切なものですが、どうしても小さくまとまってしまいがちで、大きくもならず小さくもならず、そのまま行ったとしても平穏で特に大きな問題やトラブルに巻き込まれることもなく進んいくことでしょう。
ただ、心の奥底に冒険したいという欲求があり、非日常に対するあこがれのようなものが隠されています。あくまでもあこがれであって、自分とは縁の無いことだとは思っていますが、確実に言えることは、「無縁」ということはなく、あなたの行動次第で今まであり得なかったような世界をみることもできます。
ただ、今の環境や状態を考慮すると、まだそのような世界に到達するような段階にはなっていませんが、好奇心は比較的強いようなので、突然気持ちが膨らみ、自分でも思っていないような冒険に出ることがあるかもしれません。
鋭い観察力や洞察力を活かす
夢の特徴のひとつとして、非常に洞察力に優れていて、周囲に複数の人がいたとしてもそれぞれの特徴や気持ちなどを瞬時に察知する方なのだなと感じました。また、とても冷静な感情の持ち主で、自分の姿を含め物事を俯瞰した目線で見ることできるのではないでしょうか。
自分の姿を客観的に見ることができ、いろいろな角度からどのように自分が写っているのか分かる反面、全ての角度からの目線や意識を感じ取ってしまい、思うように行動できなくなるようなことがあるような気がします。
どこから見られても良く映るように意識し過ぎた結果、本当の自分を見失う場合があります。本当の自分という言葉はとても難しく、例えばすべての視点からよく見える自分の姿もひとつの自分の姿と言えます。
ですが、もう少し掘り下げて考えてみた時に、周囲というものを気にせずにいた時の自分の姿はいったいどのような姿なのかを一度考えてみることをおすすめします。
ポジティブなものもネガティブなものも、全てひっくるめて自分の姿として認めることができたとき、夢の本当の意味を心で理解できるようになります。