巨大な怪物が街を破壊しながら歩く夢/ゴジラ
夢の主:ゆりさん
22歳/女性
ゴジラが地元の街を壊しながら歩いている夢を見ました。
母と地元のショッピングモールで買い物をしていたら、館内放送でゴジラが接近しているというお知らせが流れてパニックに。
電気屋さんに置かれていたテレビには、ゴジラが街を破壊している姿が映っていて、私は血の気が引きました。
とにかく逃げないといけないと思い外に出ると、遠くでゴジラが建物を壊しながら大声をあげて歩いているのが見えました。その光景はあまりにも恐ろしく、見慣れた街がどこか別の世界であるかのように感じました。
私は泣きながら走り続けて高層ビルに入り、窓からゴジラの動きを見ました。近いところまで来ましたが、幸いなことに、ゴジラは自分のところまで来ずに通り過ぎていきました。
「巨大な怪物が街を破壊しながら歩く夢」を見た時に感じたイメージ
ゴジラが街を破壊している姿を見て、私はいままで感じたことがないほどの恐怖を感じました。
ゴジラがどこに向かって歩くのかが予想できず、自分のところに来てもおかしくない状況の中、生きて助かりますようにと祈り続けました。
巨大な怪物が街を破壊しながら歩く夢を診断
人間には平常化バイアスといって、現状を維持しようとする意識が働くようになっています。
なぜ維持しようとするのかは変化に対する恐怖心が本能的に備わっていて、できるだけいつもと変りない日常でいるようにという気持ちが働くものです。
ゆりさんの場合は、今の現状にはとても満足しているものの、それがいつまで続くのかという不安が恐怖心となって夢にあらわれているのではないかと思われます。
象徴として、巨大な怪物(ゴジラ)が、地元の街を破壊して歩く姿を見たときに抱く感情は、映像的な恐怖ではなく内面から来るものです。おそらくゴジラの映画を見たとしても、そこまで恐怖心を抱くことはなく、ゴジラが街を破壊する行為というよりは「いつまでも続いてほしい日常が壊されていくことに対する恐怖」として読み取ることができます。
巨大な怪獣(ゴジラ)がどこに向かって行くのかわからない恐怖
街を破壊する行為にも恐怖心を抱いていますが、夢を見た感想として「ゴジラがどこに向かっていくのかわからない」ことに対する不安心を特に強く持っているように思えます。
平常化バイアルの話しをしましたが、不規則性による不安定さも人間は苦手な傾向があります。
ゆりさんは色々な方の不幸な話しであったり災い的な話し、またニュースなどを色々なところから情報として得ているようですが「いつ自分がそのような出来事に巻き込まれてしまうのでは?」という恐れが夢となってあらわれているように見えます。
仕事にしても、恋愛にしても結婚にしても人間関係にしても、今が幸福であればあるほど変化に対する不安や恐怖心は付き物で、絶対に壊されたくないものであったり、壊したくないものに対してやや過剰に意識が働いている可能性があります。
災害に対する恐怖心
真っ先にイメージできたのが災害にたいする恐怖心です。
そして注目すべき点は、怪獣(ゴジラ)が街を破壊しながら歩く様子を見て「高層ビル」に隠れるという行動するという心の表れとして「高いところに逃げる」ことで回避しようとしているように受け取ることができます。
高層ビルなどお構いなしに破壊している巨大な怪物に対し、高いところに逃げるということは、現実で考えると一貫性のないように思えますが、あくまでも夢はイメージの世界なので一貫性が無いことの方が多く特に問題はありません。
ですがゆりさんの持っている破壊のイメージに対して取った行動が、高速ビルということから、津波を投影しているのではないかと感じ取ることができます。
夢のイメージは総合的に見るので、津波だけに対する恐怖心や不安ということではなく、津波をはじめとする世の中にある日常を壊すものに対する恐怖心を慢性的に抱えていて、大きな災害から自分の生活を脅かす人物レベルまでと幅広いように思えます。
巨大な怪物が街を破壊して歩く夢を見たあとに取るべき行動とは?
不安や恐怖心を持つということはネガティブなことではなく、危険を察知し回避するためにとても重要なものです。
また、良い方向へ進むためには、「除外」という選択肢を持つことも大切なポイントです。不安や恐怖を抱きやすいということの反対として、自分にとって有益であるという感覚も身に付けやすい性質を持っています。
除外すべきものは除外し、取り入れるべきものを取り入れるという視点を持ち、意識して見ると、面白いくらいに感性が研ぎ澄まされて良い方向へ向かうための道筋が見えて来るはずです。
具体的に断捨離がおすすめで、自分の中にある不要なものと必要なものをいったん仕分けしてみて、自分自身と向かい合ってみることが今取るべき行動といえます。